取り組み

循環器領域の架け橋に。日本循環器協会は、
みんなで健康を目指す取り組みをしています。

取り組み
2024.02.26

「心不全」と「心臓弁膜症」の患者用資材(欧州版)を翻訳しました

目次

    Shared-decision making(共同意思決定)は、医療者と患者さんが様々な治療選択肢の中から、最適と思われる選択を相談しながら決めていくことを指します。

    これまでの医療は、病気に応じて一方的に治療法が提案され、患者はそれを受け入れるという一方向の「医療者による意思決定」が主流でした。しかしながら、同じ病名であっても患者の病状や病期、社会的背景は異なり、個々の患者に最適な治療選択肢は多岐にわたります。この社会的な要求に応えるために、共同意思決定が注目されています。

    共同意思決定は、患者と医療者が協力して、最適な治療選択肢を検討し、最終的な決定を下すプロセスです。このアプローチにより、患者の治療満足度や治療継続率が向上し、後悔することが少なくなるとされています。

    一方で、共同意思決定を実現するには、患者が自身の病気や治療選択肢について理解を深める必要があります。そのためには、患者に適切な学習資材が必要不可欠です。日本循環器協会は、この重要なニーズに応えるために、欧州で使用されている患者向け学習資材を翻訳しました。

    これらの学習資材は、患者の理解を深め、共同意思決定を促進するための貴重なツールです。心不全や心臓弁膜症といった疾患に関する知識を深めたい患者や医療従事者がこれらの資材を通じて共に学び、共に決断することで、より良い診療につながることを願っています。

    【ホームページ内の記事】

    ・「日本の心不全治療、ヨーロッパと違うところはある?」はこちら
    ・「日本の心臓弁膜症診療、ヨーロッパとの違いは?」はこちら

    【元文献(英語サイト)】

    ・心不全の患者向け資材はこちら(PDF)
    欧州心臓病学会「ESC Clinical Practice Guidelines on The Management of Chronic and Acute Heart Failure: What Patients Need to Know(急性・慢性心不全管理、患者さんに知っていただきたいこと)」

    ・心臓弁膜症の患者向け資材はこちら
    Global Heart Hub「HEART VALVE DISEASE;Working together to create a better patient journey(心臓弁膜症:力を合わせ、患者により良い人生を)」

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