1. 事業の概要
心血管疾患は日本における死亡・健康障害・医療支出の主要な原因であり、心血管イベントの初発・再発予防が求められています。ACS(急性冠症候群)は、30〜40%が3年以内に心血管関連イベントを再発すると報告されています。この心血管イベントの発症において、脂質(特にLDL-C)は重要な危険因子の一つですが、2次予防患者におけるLDL-Cのガイドライン目標達成率はわずか30%未満に留まっており、患者が自身のLDL-C管理目標値を理解している割合もわずか20%と報告されています。この状況に対応するため、患者の疾患理解向上、病院とかかりつけ医の連携・情報共有促進、継続的な疾患管理に繋げるため、一部地域では地域に特化した心筋梗塞後の患者手帳を作成・活用していますが、全国画一的な患者手帳は存在していません。
本事業では、ACSの再発率を抑制するために、患者の疾患理解向上、病院とかかりつけ医の連携・情報共有の促進につながるACS後の患者手帳を作成・配布・効果測定をすることを目標とします。
2. 公募事業
公募事業名: 「ACS後の患者手帳事業」
新規採択件数: 1件
事業内容:
ACS発症後の患者が急性期病院入院時に手渡され、ACSの疾患理解向上、服薬と生活習慣改善、担当医との情報共有などに利用され、再発予防につながる患者手帳を作成・配布・効果判定を行う事業。
事業費:
事業費や役割分担のあり方については事業採択後に話し合いの上で決定する。
3. 応募資格者
本事業の応募資格者は、以下の要件を満たす個人、あるいは法人・団体とする。
- 患者団体や医療従事者あるいは医療産業事業者またはそれに準ずる産業従事者。
- (1)の活動を支援する法人
4. 応募にあたっての留意事項
- 応募は1団体(個人)1応募とする。複数名もしくは複数の法人・団体からの共同での応募を歓迎する。
- 必要に応じて日本循環器協会よりヒアリングを実施する場合がある。
- 審査にあたっては日本循環器協会の会員および賛助会員からの応募を優先する場合がある。
5. 応募手続き
申請書は募集案内ページよりダウンロードし、記入後はPDFファイルとしてメールに添付して提出すること。
受付期間:2024年9月24日〜2024年9月30日
書類提出先:jca-office@j-circ-assoc.or.jp